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トンボの写真一覧

トンボの写真一覧

トンボ(とんぼ、蜻蛉)の 写真・画像(拡大写真)



トンボの写真一覧・新着情報

アオイトトンボ科

ホソミオツネントンボ(細身越年蜻蛉)♂

ホソミオツネントンボ(細身越年蜻蛉)♂
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[アオイトトンボ科]ホソミオツネントンボ(細身越年蜻蛉)は、成虫で越冬する日本のトンボ3種の中の一つです。 未熟な時は、淡い褐色の地に濃い褐色の斑紋を持つが、成熟すると雌雄共に淡い褐色の部分が青くなる。

ホソミオツネントンボ(細身越年蜻蛉)♀

ホソミオツネントンボ(細身越年蜻蛉)♀
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[アオイトトンボ科]類似種オツネントンボとの判別は、本種は前後の翅の縁紋が重なる、 後頭部に薄い色領域がない、翅胸前面の濃い褐色部分が凹凸模様になっているなどの点 で見分けられる。

オオアオイトトンボ(大青糸蜻蛉)♀

オオアオイトトンボ(大青糸蜻蛉)♀
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[アオイトトンボ科]オオアオイトトンボ(大青糸蜻蛉)は、大型の糸トンボの仲間で、 体の背面は雌雄共に金緑色。成熟しても全体に白い粉を帯びることはない。 胸部金属光沢部の後方張り出しは、第二側縫線に達する点などでアオイトトンボと判別可能。 写真の個体は11月9日に撮影。

イトトンボ科

キイトトンボ(黄糸蜻蛉)♂

キイトトンボ(黄糸蜻蛉)♂
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[イトトンボ科]キイトトンボ(黄糸蜻蛉)のオスは、腹部第7節〜第10節の背中に黒斑があり メスと区別できます。またオスは成熟すると腹部が鮮やかな黄色に、また胸部は黄緑色のなり、 一際目立つイトトンボです。

キイトトンボ(黄糸蜻蛉)♀

キイトトンボ(黄糸蜻蛉)♀
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[イトトンボ科]キイトトンボ(黄糸蜻蛉)は、やや太めの体で体長も35〜46mm程度あり、 イトトンボの中では大型です。しかも鮮やかな黄色をしていて良く目立ち、 外敵に狙われやすいトンボです。

ホソミイトトンボ(細身糸蜻蛉)♂

ホソミイトトンボ(細身糸蜻蛉)♂
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[イトトンボ科]ホソミイトトンボ(細身糸蜻蛉)は夏型と越冬型が存在し、 越冬型は初めはあまり目立たない体色(褐色の地色に黒い斑紋)で、 翌春になると鮮やかな青色になる。夏型の♂は青色の地に黒班がある。

ホソミイトトンボ(細身糸蜻蛉)♀

ホソミイトトンボ(細身糸蜻蛉)♀
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[イトトンボ科]国内には成虫で冬を越すトンボが3種存在していて、このホソミイトトンボの他、 オツネントンボホソミオツネントンボ。 越冬型は8月中頃から羽化し、翌年の7月上旬まで生存する。

アオモンイトトンボ(青紋糸蜻蛉)♂

アオモンイトトンボ(青紋糸蜻蛉)♂
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[イトトンボ科]アオモンイトトンボ(青紋糸蜻蛉)は体長3cm程度の小さなトンボで、 オスの腹部第8節全体と第9節側面大半が淡青色で、類似種のアジアイトトンボは 第9節全体と第10節側面大半が淡青色なので区別可能。

アオモンイトトンボ(青紋糸蜻蛉)♀

アオモンイトトンボ(青紋糸蜻蛉)♀
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[イトトンボ科]アオモンイトトンボのメスは2つの形があり、同色型はオスと同じような体色で、 異色型は成熟度合いで、体色が赤橙色〜褐色〜緑色に変化する。写真の個体は、♂と同色型と思われる。

アジアイトトンボ(亜細亜糸蜻蛉)♀

アジアイトトンボ(亜細亜糸蜻蛉)♀
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[イトトンボ科]アジアイトトンボ(亜細亜糸蜻蛉)の♂は腹部先端のみ青く、体は緑色。 ♀は未熟な時は鮮やかな橙色で次第に緑色に変化する。写真の個体は未熟な♀。雌雄共に背中に 黒い筋が存在する。

クロイトトンボ(黒糸蜻蛉)♂

クロイトトンボ(黒糸蜻蛉)♂
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[イトトンボ科]クロイトトンボ(黒糸蜻蛉)のオスは、全身が青みを帯びた黒色、 腹部第8〜9節が青色で、第8節後縁に黒紋がある。尾部上付属器が長く八の字状に開いて先は尖らない。

クロイトトンボ(黒糸蜻蛉)♀

クロイトトンボ(黒糸蜻蛉)♀
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[イトトンボ科]クロイトトンボ(黒糸蜻蛉)の眼後紋は小さく、 メスの地色はくすんだ緑色で、背中はほとんど黒色である。 前胸後縁はえぐれずに、翅胸前面の黒色部が広い。

オオイトトンボ(大糸蜻蛉)♂

オオイトトンボ(大糸蜻蛉)♂
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[イトトンボ科]オオイトトンボ(大糸蜻蛉)は、名前に似合わず大きさは普通サイズで、 体長31〜38mm程度です。オスは節も青く、全体に青の目立つ美しいトンボです。 オオイトトンボは、比較的水深の浅い水域を好む。

オオイトトンボ(大糸蜻蛉)♀

オオイトトンボ(大糸蜻蛉)♀
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[イトトンボ科]オオイトトンボ(大糸蜻蛉)のメスは、全体にくすんだ黄緑色で背中は黒色です。 類似種にセスジイトトンボムスジイトトンボがいるが、 オオイトトンボは眼後紋が大きく、後頭条が存在する。


エゾトンボ科

コヤマトンボ(小山蜻蛉)♂

コヤマトンボ(小山蜻蛉)♂
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[エゾトンボ科]コヤマトンボ(小山蜻蛉)は、同じエゾトンボ科のオオヤマトンボと良く似ている。 本種は大きさが一回り小さく、額面の黄色条は1本で、オオヤマトンボは2本。 またオオヤマトンボには三角室に横脈が存在するが、本種には存在しない。

コヤマトンボ(小山蜻蛉)♀

コヤマトンボ(小山蜻蛉)♀
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[エゾトンボ科]コヤマトンボ(小山蜻蛉)は、同じエゾトンボ科のオオヤマトンボと良く似ている。 本種は大きさが一回り小さく、額面の黄色条は1本で、オオヤマトンボは2本。 またオオヤマトンボには三角室に横脈が存在するが、本種には存在しない。

タカネトンボ(高嶺蜻蛉)♂

タカネトンボ(高嶺蜻蛉)♂
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[エゾトンボ科]タカネトンボ(高嶺蜻蛉)は、金緑色の体をしていて、水辺を旋回飛翔している事が多い。 近似種のエゾトンボとの見分け方は、♂の場合主として尾部上付属器の形状で可能。 本種は中央付近で外側に張り出しているが、エゾトンボのそれは、ほぼ直線的。

オオヤマトンボ(大山蜻蛉)♂

オオヤマトンボ(大山蜻蛉)♂
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[エゾトンボ科]オオヤマトンボ(大山蜻蛉)は、 同じエゾトンボ科のコヤマトンボを一回り大きく頑丈にした感じです。 写真は農業用貯水池の水面上を旋回中の個体。オオヤマトンボは額面の黄色条は2本で、腹部第10節背面に突起がある。

オニヤンマ科

オニヤンマ(鬼蜻蜒)♂

オニヤンマ(鬼蜻蜒)♂
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[オニヤンマ科]オニヤンマ(鬼蜻蜒)の体長は♂で85-95mm、 ♀は大きいもので110mm程度になる日本最大のトンボ。 胸部・腹部はオニヤンマ・カラーと言われる黒地に黄色のストライプで、複眼が一点で接しているのが特徴。 最も人気のあるトンボです。

オニヤンマ(鬼蜻蜒)♀

オニヤンマ(鬼蜻蜒)♀
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[オニヤンマ科]産卵中のオニヤンマ(鬼蜻蜒)に出くわし、約10分間程産卵シーンを撮影する機会に恵まれました。 至近距離から撮影すると、大型のオニヤンマの迫力に圧倒されます。 「写真・動画でみるオニヤンマの産卵・羽化・初飛翔

ミナミヤンマ科

ミナミヤンマ(南蜻蜒)♀

ミナミヤンマ(南蜻蜒)♀
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[ミナミヤンマ科]ミナミヤンマ(南蜻蜒)は体長75-85mm程度、 オニヤンマより少し小型で細身のトンボです。文献によっては「オニヤンマ科」に分類されています。 メスの翅には前縁に黒褐色の縁取りがあります。写真(6月16日撮影)は青空高く飛翔中のミナミヤンマで、民家近くを低空飛翔中の状態もあったが、 上手く撮影できなかった。近くに年中水が涸れない薄暗い環境の谷があり、幼虫の生息環境ではないかと予想。

カワトンボ科

ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)♂

ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)♂
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[カワトンボ科]ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)は、 高知県では「神様トンボ」や「仏トンボ」と呼ぶ地域もあります。 雌雄共に翅は黒っぽく紋がなく、雄の胴体は金緑色に光り、 雌の胴体は焦げ茶色を帯びたように見える。

ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)♀

ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)♀
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[カワトンボ科]ハグロトンボは、全身が黒〜焦げ茶色っぽく、 生息場所もやや薄暗い所が多く、多少不気味が感じのするトンボ。 警戒心が強いのか1.5m程度近づくと直ぐに飛び立つ事が多く、 なかなか接写しづらい。

ミヤマカワトンボ(深山川蜻蛉)♂

ミヤマカワトンボ(深山川蜻蛉)♂
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[カワトンボ科]ミヤマカワトンボ(深山川蜻蛉)は、 日本産の均翅亜目の中では最も大型で、世界的にも屈指の大きさ。 体の色は雌雄共に緑色がかった銅色ですが、 オスは腹の部分が金緑色に光っている。

ミヤマカワトンボ(深山川蜻蛉)♀

ミヤマカワトンボ(深山川蜻蛉)♀
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[カワトンボ科]ミヤマカワトンボは、♂♀共に後翅に濃い褐色の帯を持ち、 ♂には翅に縁紋がなく、♀には白い偽縁紋がある。日本特産種で 5〜8月頃に清流の岩・石の上にいるのを良く見掛ける。

アサヒナカワトンボ(朝比奈川蜻蛉)♂

アサヒナカワトンボ(朝比奈川蜻蛉)♂
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[カワトンボ科]アサヒナカワトンボ(朝比奈川蜻蛉)は、 旧名称はニシカワトンボ(西川蜻蛉)と呼ばれていたトンボで、 2007年に日本蜻蛉学会の標準和名検討委員会にて 新名称のアサヒナカワトンボに決定。 体に金緑色の光沢があり、オスは成熟すると白い粉がふく。
アサヒナカワトンボの詳細ページ

アサヒナカワトンボ(朝比奈川蜻蛉)♀

アサヒナカワトンボ(朝比奈川蜻蛉)♀
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[カワトンボ科]筆者の地域に生息するアサヒナカワトンボの多数の写真から、 翅と縁紋の色の組み合わせが有ることに気付き、4つのパターン、 透明翅・赤縁紋、透明翅・白縁紋、橙色翅・赤縁紋、橙色翅・白縁紋に 分類してみました。
アサヒナカワトンボの翅・縁紋の色について

サナエトンボ科

ヤマサナエ(山早苗)♂

ヤマサナエ(山早苗)♂
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[サナエトンボ科]ヤマサナエ(山早苗)は、日本特産種で本州・四国・九州に広く分布し、 体長64〜70cm程度のやや大型のサナエトンボ。キイロサナエと混生し、また良く似たトンボ。 山間部の山道などに伏した状態で休んでいる姿をよく見る。

ヤマサナエ(山早苗)♀

ヤマサナエ(山早苗)♀
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[サナエトンボ科]ヤマサナエはキイロサナエと良く似ているが、幾つかの判別点がある。 第1側縫線の黒条は、本種は明瞭に上まで達するが、キイロサナエは途切れている事が多い。 また翅胸前面の黄斑は、本種はやや丸みを帯びるが、キイロサナエは明瞭な「L」字型。

キイロサナエ(黄色早苗)♂

キイロサナエ(黄色早苗)♂
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[サナエトンボ科]キイロサナエ(黄色早苗)は、ヤマサナエに良く似たサナエトンボ。 雌雄共に翅胸前面の黄斑は明瞭なL字型で、胸の第1側縫線上の黒条は途中で中断する傾向 が見られる。♀の生殖弁は下向きに鋭く突き出る。 写真が少なくヤマサナエの可能性もあり。

キイロサナエ(黄色早苗)♀

キイロサナエ(黄色早苗)♀
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[サナエトンボ科]キイロサナエは、体長60〜68mm程度のサナエトンボで、斑紋はヤマサナエに 良く似ている。写真の個体は、山中の泥の多い堰堤付近で見つけたもので、周辺には ヤマサナエも多く生息しており、もしかしたらヤマサナエの可能性もある。

ダビドサナエ(だびど早苗)♂

ダビドサナエ(だびど早苗)♂
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[サナエトンボ科]ダビドサナエは日本特産種のトンボです。 名前の「ダビド」はフランス人の生物学者ダビドに由来。 クロサナエと良く似ているが、ダビドサナエの♂は腹部第10節が左右に 迫り出している。また雌雄共に大顎基部に黄斑があるが、クロサナエには存在しない。

ダビドサナエ(だびど早苗)♀

ダビドサナエ(だびど早苗)♀
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[サナエトンボ科]ダビドサナエは、此方では4月下旬から6月上旬にかけて、 清流域で観察される事が多く、サナエトンボの中では生息数は比較的多い方である。 ♀は低く停止飛翔しながら卵を落として産卵する「停止飛翔産卵」を行う。

クロサナエ(黒早苗)♀

クロサナエ(黒早苗)♀
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[サナエトンボ科]クロサナエ(黒早苗)は、ダビドサナエに似たトンボ。 ダビドサナエには大顎基部と前胸背面にそれぞれ黄斑があるが、本種にはない。 写真のクロサナエは未熟な♀。撮影時はダビドサナエと思っていたので写真が少く、 判別を間違っている可能性も。

オジロサナエ(尾白早苗)♀

オジロサナエ(尾白早苗)♀
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[サナエトンボ科]オジロサナエ(尾白早苗)は日本特産種のトンボ。 他のサナエトンボとの見分け方の一つとして、翅胸側面のY字型黒条が用いられる。 写真のオジロサナエはグンバイトンボの生息地・清流域に1頭のみ休止していた未熟な♀。

オナガサナエ(尾長早苗)♀

オナガサナエ(尾長早苗)♀
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[サナエトンボ科]オナガサナエ(尾長早苗)は日本特産種のトンボで、 体長57〜63mm程度の頑丈な中型サナエトンボ。♀の頭の後には2本の小さな棘が存在する。 写真は清流・四万十川上流域に生息していた♀で、8月中旬に撮影。

ヒメサナエ(姫早苗)♂

ヒメサナエ(姫早苗)♂
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[サナエトンボ科]ヒメサナエ(姫早苗)は日本特産種のトンボ。 本州、四国、九州の山間部の河川上流域に生息するが、 生息地は限られており都府県によっては準絶滅危惧種に指定されている。 此方では、いつも清流域で観察される。

ヒメサナエ(姫早苗)♀

ヒメサナエ(姫早苗)♀
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[サナエトンボ科]ヒメサナエは、小型のサナエトンボで体長は41〜43mm程度。 翅胸前面に「ハ」の字型および「T」字型の黄斑があり、翅胸第1側縫線に沿う黒条は 気門付近で止まる。写真の個体は清流・四万十川の上流域で観察。

コオニヤンマ(小鬼蜻蜒)♂

コオニヤンマ(小鬼蜻蜒)♂
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[サナエトンボ科]コオニヤンマ(小鬼蜻蜒)とオニヤンマの見分け方ですが、 コオニヤンマは後肢が非常に長く、複眼が離れています。 またオニヤンマがぶら下がるように止まるのに対し、 コオニヤンマはベタッと伏す形で止まる場合が多いようです。

コオニヤンマ(小鬼蜻蜒)♀

コオニヤンマ(小鬼蜻蜒)♀
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[サナエトンボ科]コオニヤンマは、国内のサナエトンボの中では最大の大きさで、 獰猛な性質のようです。野外で写真撮影中に、時々コオニヤンマが他の種類の トンボを追いかけたり、蝶をくわえて飛んでいる姿を見掛けたことがあります。

ヤマイトトンボ科

シコクトゲオトンボ(四国棘尾蜻蛉)♂

シコクトゲオトンボ(四国棘尾蜻蛉)♂
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[ヤマイトトンボ科]シコクトゲオトンボ(四国棘尾蜻蛉)は、体長40〜46mm程度で、 世界中で四国にのみ生息するトンボ。♀は♂に比べやや小型。 名前は♂の腹部9番目の節に上に向かって突起が存在する事に由来。 ある年の初夏に筆者の自宅・軒下で偶然発見した事がある。

シコクトゲオトンボ(四国棘尾蜻蛉)♀

シコクトゲオトンボ(四国棘尾蜻蛉)♀
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[ヤマイトトンボ科]シコクトゲオトンボの体色は、濃い褐色で胸部に黄斑が存在。 ♂は成熟すると後頭楯・上下唇・肢が赤くなる。 生息地は、林道沿いの年中水が途切れない薄暗い小谷が多い。 普段時々人が行き来するような意外な場所が生息地だったりする。

トンボ科

ハラビロトンボ(腹広蜻蛉)♂

ハラビロトンボ(腹広蜻蛉)♂
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[トンボ科]ハラビロトンボ(腹広蜻蛉)は、腹部が幅広くなった小型のトンボで体長32〜39mm程度、 頭部前額背面は金藍色。未熟な時は、雌雄共に黄色の地に黒い紋をもつ。

ハラビロトンボ(腹広蜻蛉)♀

ハラビロトンボ(腹広蜻蛉)♀
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[トンボ科]ハラビロトンボは、未熟な時は雌雄共に黄色っぽい色で、体色のみでは雌雄の判別困難。 ♀は成長するに従ってくすんだ黄色に、♂は青から黒青色に変化し、 最終的に斑紋が消え腹部は青灰色の粉を帯びる。

シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)♂

シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)♂
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[トンボ科]シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)は、日本のトンボの中で最も親しまれているトンボ。 日本の伝統的な童謡の名曲「とんぼのめがね」のモデルとも言われ、 その歌詞の一部“とんぼのめがねは水いろめがね”のように、 成熟したオスの複眼は深みのある水色になる。

シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)♀

シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)♀
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[トンボ科]シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)のメス(♀)は、 その体色からムギワラトンボ(麦藁蜻蛉)とも呼ばれ広く親しまれています。 同じメスでも成熟度合いによって複眼や体の色が変化していきます。
※シオカラトンボの特設ページへ

オオシオカラトンボ(大塩辛蜻蛉)♂

オオシオカラトンボ(大塩辛蜻蛉)♂
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[トンボ科]オオシオカラトンボ(大塩辛蜻蛉)は羽化した時はオス・メス共に黄地に黒紋があり、 成熟するに従ってオスは黒から青灰色に変化する。 本種のヤゴは水の汚れに強いそうで、筆者の地域では個体数は、シオカラトンボ よりも多く見られる。

オオシオカラトンボ(大塩辛蜻蛉)♀

オオシオカラトンボ(大塩辛蜻蛉)♀
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[トンボ科]オオシオカラトンボは、翅の基部に黒褐色斑をもつ体長53〜60mm程度のトンボ。 シオカラトンボに較べると、全体にかなり色合いが濃いイメージ。 筆者の経験では、人懐こい個体が多くカメラで接写が容易である。

シオヤトンボ(塩屋蜻蛉)♂

シオヤトンボ(塩屋蜻蛉)♂
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[トンボ科]シオヤトンボ(塩屋蜻蛉)は、 シオカラトンボの仲間で春の早い時期から姿を見せる。 未熟な状態では雌雄共に黄地に黒縞模様をもち、♂は成熟するに従い腹部が黒く、 背面に白い粉を吹いて青灰色になる。

シオヤトンボ(塩屋蜻蛉)♀

シオヤトンボ(塩屋蜻蛉)♀
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[トンボ科]シオヤトンボは、シオカラトンボに似ているが、 一回り小さくてずんぐりした感じのトンボ。 此方では毎年4〜6月頃に良く見られ、春の初めにシオヤトンボを見つけてから そのシーズンのトンボ観察開始。

ショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)♂

ショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)♂
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[トンボ科]ショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)は、体長42〜52mm程度で、♂は 若い時は橙色で成熟すると真っ赤な色になる。 なお、体の色が真っ赤でも、秋の風物詩の「赤トンボ」の仲間ではない。

ショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)♀

ショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)♀
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[トンボ科]ショウジョウトンボは雌雄共に透明な翅をもっているが、 翅の基部の広い範囲が橙色をしている。 ♀は成熟しても濃い橙色に変化する程度の変化。 敏捷な性質な為か、接写しようと近づくと直ぐに逃げられる。

ミヤマアカネ(深山茜)♂

ミヤマアカネ(深山茜)♂
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[トンボ科]成熟したミヤマアカネ(深山茜)の♂は、 薄紅色の縁紋が特徴の日本で最も美しい赤トンボと言われている。 体色は、羽化後の夏の間は雌雄共に橙褐色で、♂は秋口から赤くなりはじめ成熟した状態では真っ赤に、 ♀はくすんだ褐色になる。 ※ミヤマアカネの特設ページへ

ミヤマアカネ(深山茜)♀

ミヤマアカネ(深山茜)♀
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[トンボ科]ミヤマアカネは飛び方が独特で、飛び立って直ぐに低空でホバリングを行い、 その際に翅が風車のように綺麗である。また縁紋は未熟な時は雌雄ともに白色で、 ♂は成熟すると薄紅色に。♀も成熟して薄紅色になる個体も見られる。 ※ミヤマアカネの特設ページへ

ナツアカネ(夏茜)♂

ナツアカネ(夏茜)♂
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[トンボ科]ナツアカネ(夏茜)は、アキアカネと共に赤トンボとしてよく知られている。 成熟した♂は複眼を含む体全体が真っ赤になる。 胸部横3本の黒条の中の線(第一側縫線)が中程で直角に断ち切れている点が特徴。

ナツアカネ(夏茜)♀

ナツアカネ(夏茜)♀
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[トンボ科]ナツアカネは、羽化後の若い時は近くの里山で生息し、 初秋に体色が赤く色づく頃に田んぼの近くにやって来る。 此方では、個体数はアキアカネよりは少なく、12月初旬まで観察される。

アキアカネ(秋茜)♂

アキアカネ(秋茜)♂
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[トンボ科]アキアカネ(秋茜)の体長は約33〜46mm、 ♂は成熟すると胸は褐色、腹部は黄色味を帯びた赤色、 ♀は地味な褐色の個体と腹部背面が少し赤くなる個体がいる。 日本の秋の風物詩として昔から親しまれてきたが、 最近は全国的に激減。 ●動画:アキアカネ♂の首ひねり

アキアカネ(秋茜)♀

アキアカネ(秋茜)♀
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[トンボ科]アキアカネは、同じ赤トンボの仲間のナツアカネに似ているが、 翅胸第1側縫線に沿う黒条の形状が、アキアカネは先が細くなっているのに対し、 ナツアカネは上部が直角に切断されている。 また成熟した♂の場合、ナツアカネは胸部・腹部は真っ赤な色になる。

マユタテアカネ(眉立茜)♂

マユタテアカネ(眉立茜)♂
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[トンボ科]マユタテアカネ(眉立茜)は、体長31〜40mm程度のトンボで、 雌雄共に顔面に眉斑と呼ばれる一対の黒い紋を持つ。♀の中には翅の先に褐色紋があるタイプも存在。 此方では個体数もかなり多く、人懐こいトンボ。

マユタテアカネ(眉立茜)♀

マユタテアカネ(眉立茜)♀
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[トンボ科]マユタテアカネの翅胸前面の黒条は、上部でぼやけた状態になる。 ♂の尾部上付属器は上に反り返り、また♂は成熟すると腹部が真っ赤になる。 ♀は成熟しても腹部は褐色の個体が多いが、中には赤くなる個体もいる。

ヒメアカネ(姫茜)♂

ヒメアカネ(姫茜)♂
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[トンボ科]ヒメアカネ(姫茜)は、 国内のアカネ属の中では最も小型のトンボで体長31〜37mm程度。 翅胸を前方からみた場合、中央に幅広い黒条があり、 その両サイドに明瞭な「ハ」の字型の紋を持つ。

ヒメアカネ(姫茜)♀

ヒメアカネ(姫茜)♀
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[トンボ科]ヒメアカネの成熟した♂は、額面は白色。また♀の個体の中には、眉状斑を持つものがいる。 此方では生息数が少なく、注意深く見ないと数の多いマユタテアカネと見間違う事が多い。

リスアカネ(Ris茜)♂

リスアカネ(Ris茜)♂
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[トンボ科]リスアカネは、翅の先端に褐色の斑紋を持つ 体長35〜43mm程度のトンボ。名前の「リス」はイギリスのトンボ学者F・Risに因む。 翅端に斑紋(ノシメ班)を持つアカネ属には、本種の他ノシメトンボやコノシメトンボ が存在する。

リスアカネ(Ris茜)♀

リスアカネ(Ris茜)♀
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[トンボ科]翅端に斑紋(ノシメ班)を持つアカネ属の中でも、 リスアカネは、第1側縫線が上端まで届かず途中で切れているか、上部で細くなっており、 上部まで太いままのノシメトンボや、第1側縫線と第2側縫線が途中で繋がるコノシメトンボとは 黒条模様で判別可能。

ノシメトンボ(熨斗目蜻蛉)♂

ノシメトンボ(熨斗目蜻蛉)♂
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[トンボ科]ノシメトンボ(熨斗目蜻蛉)は、 翅の先に黒褐色のあるアカネ属のトンボの中で最も大型で、体長40〜50mm程度になる。 胸の2本の黒い筋が完全に上まで達しているのが特徴。 また雌雄共に眉斑を持ち、腹部の側面に黒紋が強く現れる。

ノシメトンボ(熨斗目蜻蛉)♀

ノシメトンボ(熨斗目蜻蛉)♀
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[トンボ科]ノシメトンボの♂の尾部上付属器は、先端部分が黒くなっている。 写真のノシメトンボは雌雄共に、太平洋沿岸部の湿地帯で9〜10月に観察された個体。 雌雄共に地味な色合いですが、特徴の一つが翅の先端部の斑紋。

コノシメトンボ(小熨斗目蜻蛉)♂

コノシメトンボ(小熨斗目蜻蛉)♂
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[トンボ科]コノシメトンボ(小熨斗目蜻蛉)は、体長39〜45mmで 翅の先に黒褐色の斑紋を持ち、成熟した♂は顔面や胸部を含む全身が鮮やかな赤色になる。 胸の2本の黒い筋の前の筋が上の方で折れ曲がり、後ろの筋と繋がっている点で他の赤トンボと区別可能。

コノシメトンボ(小熨斗目蜻蛉)♀

コノシメトンボ(小熨斗目蜻蛉)♀
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[トンボ科]コノシメトンボの♀は、顔面に黒い眉斑がある。 コノシメトンボは、此方では個体数が少なく、写真のメスは清流・四万十川上流域で偶然出会ったトンボで、 ♂は2010年秋に県中西部の山間の田圃で休んでいたトンボ。

ネキトンボ(根黄蜻蛉)♂

ネキトンボ(根黄蜻蛉)♂
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[トンボ科]ネキトンボ(根黄蜻蛉)は、がっちりした中型の赤トンボの仲間。 翅の基部が赤橙色で広く、胸部側面に太い黒条がある。 写真の個体は、太平洋沿岸すぐ側の湿地で、ノシメトンボなどと一緒にいた♂である。

ネキトンボ(根黄蜻蛉)♀

ネキトンボ(根黄蜻蛉)♀
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[トンボ科]ネキトンボは、筆者の地域では個体数が少なく滅多に見ない。 写真の♀も、10月初旬に出会った時はいつもの赤トンボとは異なる雰囲気で、 胸部黒条の太さが特徴的だったが、撮影後の調査で本種と判明。

ウスバキトンボ(薄翅黄蜻蛉)♂

ウスバキトンボ(薄翅黄蜻蛉)♂
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[トンボ科]ウスバキトンボ(薄翅黄蜻蛉)は、 胸部などは内部が透き通って見えそうな感じで、一見柔らかく弱々しいトンボのように見えます。 しかし、実際には長距離渡りの可能な非常に飛ぶ力の強いトンボです。

ウスバキトンボ(薄翅黄蜻蛉)♀

ウスバキトンボ(薄翅黄蜻蛉)♀
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[トンボ科]ウスバキトンボは飛び回っている状態が長く、 たまに単独で休憩している姿を見掛けるが、その場合頭部を支柱などに付ける ような姿勢が多い。成熟した♂は腹部の背面が赤味を帯びてくる。

ベニトンボ(紅蜻蛉)♂

ベニトンボ(紅蜻蛉)♂
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[トンボ科]ベニトンボ(紅蜻蛉)の分布域は温暖化に伴ってか北上し続けていて、 現在では九州や四国の複数箇所で確認。筆者の地域(高知県中西部)でも、2014年10月に♀を、 また2016年10月に♂を観察できた。

ベニトンボ(紅蜻蛉)♀

ベニトンボ(紅蜻蛉)♀
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[トンボ科]ベニトンボは、胸部側面の黒条は上部が後方に流れるような模様。 ♀の体色は黄色〜橙色であるが、成熟♂は全身が鮮やかな紫紅色をしている。 写真の♀は海岸より4Km程内陸で、また♂は海岸近くで観察。

モノサシトンボ科

グンバイトンボ(軍配蜻蛉)♂

グンバイトンボ(軍配蜻蛉)♂
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[モノサシトンボ科]グンバイトンボ(軍配蜻蛉)は全国的に個体数が減少しており、 しかも生息地が局所的であり、都府県によっては絶滅危惧種に指定されている。 オスの中肢と後肢の脛節が白く軍配のように扁平な形をしているのが特徴。 ※グンバイトンボの特設ページへ

グンバイトンボ(軍配蜻蛉)♀

グンバイトンボ(軍配蜻蛉)♀
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[モノサシトンボ科]グンバイトンボと同じ科に属するモノサシトンボの判別は、 ♂の場合グンバイは肢に白い扁平形を持つことで可能。 また眼後紋の形状が両者で大きく異なる点、さらに翅胸第2側縫線に沿う黒条が、 グンバイは細い線のままであり、モノサシは細い線が上部で太る。 ※グンバイトンボの特設ページへ

ヤンマ科

カトリヤンマ(蚊取り蜻蜒)♂

カトリヤンマ(蚊取り蜻蜒)♂
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[ヤンマ科]カトリヤンマ(蚊取り蜻蜒)は、体長70〜74mm程度で体の割に複眼が大きい。 朝夕の薄暗い時間帯によく活動し、日中はほとんど林の中で休んでいる場合が多い。 写真のカトリヤンマは、あまり飛べなくなった状態でいたトンボです。

ギンヤンマ(銀蜻蜒)♂♀

ギンヤンマ(銀蜻蜒)♂
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[ヤンマ科]ギンヤンマ(銀蜻蜒)は、体長70〜80mm程度で「ヤマ」、「シブ」等々多くの愛称を持ち、 ヤンマ科の中でも馴染み深いトンボ。 ♂は黄緑色の体で腰が水色、♀は黄緑色の体に腰が銀白色で、翅が褐色模様を呈する。

クロスジギンヤンマ(黒筋銀蜻蜒)♂

クロスジギンヤンマ(黒筋銀蜻蜒)♂
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[ヤンマ科]クロスジギンヤンマ(黒筋銀蜻蜒)は春から初夏に現れるヤンマで、 ギンヤンマに似ているが胸の2本の黒い筋があり区別できる。 成熟した♂の第2〜3腹節は鮮やかな青色、また第7節まで鮮明な青色の紋が存在。

コシボソヤンマ(腰細蜻蜒)♂

コシボソヤンマ(腰細蜻蜒)♂
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[ヤンマ科]コシボソヤンマ(腰細蜻蜒)は褐色の地色に黄紋を持ち、 腹部第3節が大きくくびれている。また翅の端には雌雄共に褐色紋がある。 最近は本種の個体数が少なく、都道府県によっては絶滅危惧種に指定されている。

ミルンヤンマ(Milne蜻蜒)♂

ミルンヤンマ(Milne蜻蜒)♂
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[ヤンマ科]ミルンヤンマ(Milne蜻蜒)の名前の「ミルン」は、 当時東京帝国大学で地質学・鉱山学の教授をされていたJ.Milne氏に由来。 ミルンヤンマは胸に2本の幅広い黄紋を持ち、また腹部第2〜8節の黄紋も明瞭。

ミルンヤンマ(Milne蜻蜒)♀

ミルンヤンマ(Milne蜻蜒)♀
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[ヤンマ科]ミルンヤンマは、体長65〜75mm程度の細身・中型のヤンマ。 黒地に黄色の斑紋を持ち、腹部第3節がくびれている。 写真のミルンヤンマ♀は、羽化して間もない未熟な個体。

ヤブヤンマ(藪蜻蜒)♀

ヤブヤンマ(藪蜻蜒)♀
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[ヤンマ科]ヤブヤンマ(藪蜻蜒)は、体長80〜90mm程度の大型のヤンマ。 写真の個体は未熟な♀である。成熟した♂は美しい青い複眼で、また第2〜3腹節の下が青色になる。 4月中旬から9月中旬に出現。

日本のトンボ一覧(抜粋)
アオイトトンボ科
イトトンボ科
エゾトンボ科
オニヤンマ科
カワトンボ科
サナエトンボ科
ヤマイトトンボ科
トンボ科
モノサシトンボ科
ムカシトンボ科
  • ムカシトンボ
ムカシヤンマ科
  • ムカシヤンマ
ヤンマ科
ミナミヤンマ科
迷入種
  • アオビタイトンボ
  • アメイロトンボ
  • オオギンヤンマ
  • オナガアカネ
  • コモンヒメハネビロトンボ
  • スナアカネ
  • タイリクアキアカネ
  • マダラヤンマ