満天土佐イメージ

探検隊、海に挑むの巻



 探検隊ルポ★Vol.4 探検隊、海に挑むの巻
Vol.04探検日 H14.4.27 AM11:00〜PM2:00】
 前回の花見探検後、わが探検隊にぼつぼつと入隊希望者が現れるようになった。やはり、地道な活動のお陰であろうか・・・
 今回3人目の隊員となったY氏は、“昔遊び”の達人ということで、今回そのY指南役の庭ともいうべき海辺を探検することとなった。
場所は、ここ中土佐町某所の秘密の磯辺である。
 そして、Y指南役の他にも探検隊の体験入隊企画として、3名の青年が今回の企画に参加することとなったのでありますが・・・
その面々についても、詳しいプロフィールは明らかにできません(以下、イニシャルで登場)。

中土佐町の岩場
滑らないよう気をつけて
 道路から海まで、民家の脇を通り、崖のような所を修験者のように伝い下りると、荒い砂利の広がる浜辺に出た。目指す磯辺は、そこからさらに歩いた所である。
 海育ちのY指南役は、こともなげに岩場を乗り越え、どんどん進んで行く。運動神経ゼロに近いC隊員などが、ごろごろとした石に足をとられてヨロケている間に、その差はみるみる開いてしまう。 最後尾が目的地に着いた頃には、先発隊は既に荷物を下ろしてくつろいでいた。


ウニ解剖の図
ウニ解剖の図
 岩場一帯が、ふかふかのじゅうたんに覆われたように見えるのは、フノリなど海草の群生地である。フノリはこの辺ではポピュラーな海草で、独特の食感がおいしいといわれる。滑らないよう注意しながらじゅうたんの上を歩いていくと、あちこちの岩の窪みに黒いイガが幾つも沈んでいる。むろんウニである。
 バリバリの海育ちであるI隊長が、スコップで岩からウニをこそげ取ると、一見海洋調査員ふうのいでたちのTさん(生物専攻)が、手馴れた様子でトゲを折っていく。トゲの短くなったウニを裏返すと、スコップの先端を中心に突き刺して、殻をこじ開け始めた。最年少であるT君(先のTさんとは別人)が思わず「グロテスク…」とつぶやく。
 こじ開けられたウニは、見かけに反して身が少なかったが、T君は勇気を振り絞ってそれを口へ入れた。むろん生食である。彼のお腹のその後の調子は、神のみぞ知る・・・ ちなみに、ほんの数日前、隣のS市のN湾で採れた貝からは「貝毒」が検出されたそうである。くわばらくわばら・・・


岩場の勢力争い?
岩場の勢力争い?
 磯には、見たこともないような正体不明の生物がそこここに棲息しており、彼らに住居を騒がせたお詫びをしつつ、フノリを岩からむしり取る。幸い生えている岩場が広範囲にわたっているので、先に来ていた地元の人たちともぶつかる心配はなかった。
 Y指南役は、我々隊員がウニと格闘しているうちに、いつの間にか長靴に履き替え、網袋を持って漁師のように海に入っていた。後で見ると、袋には黒い三角形をしたニナ貝がかなりの数入っていた。さすが達人・・・
 ひとしきり探索したあたりで正午になったため、いったん切り上げて昼食をとる。野外で食べる手巻き寿司は格別・・・だったが案外日が照ったため少々暑かった。しばしの休憩のあと、皆思い思いに磯探検を再開した。だが、干潮は12:30前後、それを過ぎると油断は禁物、岩場ではあっという間に潮が満ちてくる。
 いつも冷静なO君が、探検を中断し、岩場の陰で靴と靴下を脱いでいた。満ち潮の餌食になったようである。他にも約1名、少し足を伸ばした岩場から帰るに帰れなくなり、通勤用の靴を濡らして泣いていた隊員がいたようであるが・・・
 新参者がそんなことで騒いでいる傍らでは、地元のベテランが黙々と岩場の間の砂を掘っている。どうやらアサリが採れるらしい。バケツ一杯に入っていたという目撃情報に、我々も急遽参入することとなった。
 砂浜に落ちていた木の枝でちょこちょこ掘ってみるが、なかなか見つからない。軍手が濡れるのも構わず豪快に砂を掻き分けるI隊長を見習って、ブルドーザー方式を取り入れると、小粒だが確かにアサリが出てくるようになった。
 あまりにも小さいのはまた砂の中にお返しし、ある程度食べられそうな大きさのものを大事にビニール袋に入れる。
※サバイバーではありません
※サバイバーではありません
 ふと周りを見ると、皆一様に黙って砂を掘り返している。一つ見つけるともうやめられない止まらない、アサリ掘りの魔力にかかった我々は結局、帰りもアサリを探しながら道草を食った。ちなみに、2児のパパであるTさんは、家族のために一生懸命ニナ貝を採っていたが、帰宅後自分が幾つ食べたかということに関しては貝のように口を閉ざして語らなかった・・・
 常連客(?)によって大きいアサリは発掘されてしまっており、フノリはやや伸びすぎてはいたが、ささやかな晩御飯のおかず程度の収穫と、心地よい疲労感を持ち帰った探検隊であった(皆様、お疲れ様でした)。

*追記*
ウニを味見したT君は、その後急性ウニ中毒にかか・・・ることもなく、普段どおり仕事を続けていました。 (C隊員)
ところ・・・中土佐町某所の海岸(遭難防止のため、くどいようですが詳細はヒミツです)
ひとくちメモ・・・海に行く際には、干満の時間帯をよく調べておきましょう。